セカンド・ウエディング～彼の愛は濡れる雨のごとく～

「…そうね。孝典の言う通り…旦那と話をして見る…」




「・・・」



運動会の時は嫌な女に変貌したと思ったが…芯の部分は昔と同じで素直だった。




「…孝典が父親のコト…話さなかったのは私と一緒になりたかったからよね」




「そうだよ…」



「…最初にキチンと話してくれていたら…別れずに済んだかもしれない…」




「！？」




「…だって…父親の罪は父親の罪…貴方の罪じゃあないわ」




「…でも、そう割り切って世間は見ない…」




俺との結婚を猛反対した佳世の両親の目が一般的な世間の目だと思っていた。