セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…桐生社長が結婚祝いに家をプレゼントしてくれるらしいよ」



「えっ!?」



「おい!?郁弥お前…何勝手なコト言ってんだよ!?」



「義兄さん…太っ腹でしょ?」



「あのなぁ~幾ら…親戚の結婚式だからって…祝いに家を贈る人間がどこに居るんだ?お前が贈れよ…郁弥」



「俺…お金ないし…次…また生まれるし…」



珠希さんはおめでたらしい…




「…義兄さん…予定日は来年の6月2日だから…」



「訊いてないぞ…」



「郁弥も3人のパパか…」



「留奈…真面目に訊くんじゃない…」



「おめでたいコトでしょ…」



「まったく…孝典君…家はどの辺りで探してる?場所さえ決まってるなら…いい物件探しておいてやるぞ」



「すいません…」



「プレゼントじゃないの?」



「郁弥…後で憶えてろ…孝典君…少し位なら安くしてやるよ…」



「ありがとうございます…」






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