セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
二人並んで…信号が青になるのを待つ。



「…藤ヶ谷課長はこんな時間まで…お仕事ですか?」



「まぁな」



「色々と忙しいんですね」



眩いネオンに映える藤ヶ谷課長の端正な横顔に見惚れてしまった。



「ジッと見つめて…俺の顔に何か付いてるのか?」



「いえ、北条所長が藤ヶ谷課長は手ごわい人だと言ってました」



「手ごわい?俺が?へぇ~っ」



藤ヶ谷課長の瞳が何だかキラリと鋭い光を見せる。



「どう言う意味で手ごわいのか私には判りません」



「そうか…」



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