セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
私はしばし、茫然としてしまった。



身体を売って契約を取ってるの?


それって本当に邪道だ…


って言うか…そんなコトしていいの?



雑踏の中で佇んでいた私は、前から来たリーマンの鞄にぶつかってしまった。




「すいません」


私は慌てて謝った。



「また、君か…」



「あ…藤ヶ谷課長」



「…そんな所に突っ立ていては邪魔だぞ」



「そうですね。少しボーッしてました…」



「酒飲んでるな…顔が紅い」



「あ、会社の同僚たちが新人の私の歓迎会をしてくれて」



「そうか…」






< 30 / 227 >

この作品をシェア

pagetop