セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「もう…理沙のヤツ1年生か…」



武は赤いランドセルを見てポツリと呟く。



「…どうしてここが分かったの?」


「お前のお袋に訊いた…」



「まさか…お母さんに乱暴を!?」



「…窓ガラスを割って脅しただけだ…それよりもスーツなんて着て…お前…OLしてるのか?」



私は家計簿に挟んでいた家賃にと残しておいたお金…6万を武に差し出す。



「今夜はこれで帰ってください…」



「…6万か…まぁいい」


武は顎の無精ひげを触りながら、納得した。



私の渡した6万円の札束をGパンのポケットに突っ込んだ。


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