ペット溺愛中。
「タマ?」


声をかけてみる。


「タマはただいま留守にしております」


家の留守電で覚えたであろう口調。

布団を剥がそうとすると、中から思いきり塞いであって剥げなかった。


布団ごとタマを持ち上げ、体の上に乗せる。


「うわぁ!」


タマが楽しげな声を上げた。
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