白紙撤回（仮
会社から帰宅しようとしていた。
しかし、俺はマンションの前で立ち止まった。

いる。
俺の部屋の前に２人の男が立っている。
外からドアが見えてよかった……。

あの２人はこの間、俺が借りたブラックオッケーの所の奴かもしれない。
もしくはちゃんとした金融会社か？

どっちにしろ同じ事だ。

やべーな……逃げよう。今日は家に帰れない。

俺はマンションを引き返して泊まれそうな所に行くことにした。

定期券で行ける距離。
会社から俺のマンションの間に住む奴……。

思い当たったのは昔の彼女だった。
プライドが思考を濁す。

今更、無理だろ。
かっこわるいとこ見せらんねーし……。

俺は意味もなく電車に乗ってあてもなく電車を降りた。
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