時を超えた愛~新選組と私~【完】

少し小柄で少年っぽさがある人。


きっと藤堂さんだ。


そして、あたしの目の前で人を斬った人。


沖田さん。


更に、あたしをここに連れてこいと言った人。


土方さん。


男前が揃ってらっしゃる。


一人一人見ていると


「いやー、あなたがトシの言ってた女子かぁ!」


近藤が腕組みをし笑いながら言った。


「確かに、この辺じゃ見ない恰好をしていらっしゃる」


山南が静かに言う。


「ところで名は何と申す?」


近藤に尋ねられ


「あ、夏目莉世といいます」


素直に言った。


まぁ、嘘付いても仕方ないしね。

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