時を超えた愛~新選組と私~【完】

「お、沖田さん。おはようございます」


土方は“チッ”と舌打ちをし離れた。


「で、何で莉世ちゃんが土方さんの部屋で寝てるわけ?左之さんに何かされたの?」


原田さん、やっぱり手が早いんだろうか…。


「あ、えっとー」


言葉に詰まってると。


「まぁ、いいや。とりあえず、もうみんな集まってるし早くおいで」


「は、はい」


無理に聞かないでいてくれる沖田さんって実は優しいのかも!?


返事をして立ち上がった。


「莉世ちゃん髪乱れてる。後ろ向いて」


そう言われクルッと後ろを向かされた。


沖田さんの手ぐし心地良い…。


そう思ってると。


「ん?なに、気持ち良かった?でも、もう時間ないから終わりね。早く行かないと新八くん狂っちゃうから」


狂っちゃうって…。


そういえば昨日の、ごはんの時も一人で騒いでたな。


平助くん、おかず取られてたっけ。

< 56 / 140 >

この作品をシェア

pagetop