時を超えた愛~新選組と私~【完】

「その話からするとオレらは四国屋だと思ってた、ってわけか」


原田さんに言われ。


「多分…」


そう答えた。


「それと、もう一つ。いいですか?」


「あぁ」


土方さんの返事を聞き話した。


歴史を変えるかもしれない。


いや、あたしの発言で確実に変わる。


でも、それでもいいと思った。


「色んな説があるから分からない。でも…沖田さん。あなたは喀血(カッケツ)したと言われてるの」


沖田さんの目を見て言った。


「……なっ!!」


声を上げたのは近藤さんだった。


「沖田さん、あなたは労咳で亡くなるの。でもあたしは、あなたを助けたい。歴史が変わるかもしれない。それでも、あなたを助けたい」

< 68 / 140 >

この作品をシェア

pagetop