激甘男子の愛し方


ほんの数分の会話。



ほんの数回のやりとり。



なのに、すぐに俺には分かった。




あいつは俺のライバルだ。



きっと俺と同じように、真子を心配してる。



そして俺と同じように……真子に恋をしている。




このままじゃあいつにとられる。



いや、もう真子の気持ちはあいつに向いているかもしれない。



ただ分かるのは……




今俺が動かなければ、真子はきっとあいつの元に行ってしまうということ。





俺との何十年の歴史よりも……



俺との思い出よりも……



今までのすべてをかけても、真子はあいつの元に行ってしまうだろう。




だったら俺は……






それを阻止するまでだ―……





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