激甘男子の愛し方
突然肩を抱き寄せられ、そのまま抱きしめられるようにして、その人の腕の中におさまった。
「お……おくら君……」
甘いチョコの香りのするその腕。
「あんたさ、俺の存在にイラついてるのは分かるけど、それを真子に当たるのは筋違いじゃねぇ?」
「あんたに関係ないだろ?」
ピリピリとしたムードが、洸と大蔵君を包み込む。
「ん―……確かに関係ないな」
「だったら無関係な奴は黙っとけよ。これは俺と真子の問題……」
「真子」
え……?
突然洸の話している途中に大蔵くんによって呼ばれた名前。
そして……
――チュッ
「きゃあっ!」
そっと重ねられた唇。