激甘男子の愛し方


―――――――――……


思ったより時間かかったな……



ずっと電車やバスに乗っていたせいか、腰やら肩やらが痛む。



「洸っ!お前どこに行ってたんだよ!電話しても繋がらないし!」



真子に今すぐにでも会いたくて、放課後の学校に向かった。



そんな俺の元に凄い剣幕で詰め寄ってきた明良。



「あぁ、充電が切れて……」



「心配するだろ!?昨日のお前、様子がおかしかったから」



「ごめんな……。でも、もうちゃんとしてきたから」



「は?どういうことだ?」



許しをもらえたかは分からないけど、俺の意志は伝えてきた。




「まぁ今はそんなことどうでもいいや!洸!真子ちゃん、あいつに会いに行ったぞ」



「は?」



「美知佳ちゃんにそう言ってたのが聞こえたんだよ!」



真子があいつに会いに……




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