激甘男子の愛し方
その報告会はお母さんだけにじゃない。
洸は畳の部屋に足を進めて、律儀に正座をしてパパの位牌に手を合わせる。
きっとお母さんに報告したようなことを、パパにも報告しているんだろう……
「洸君、晩御飯一緒に食べていく?」
「いいんですか!?」
お母さんの問いかけに、嬉しそうに微笑む洸。
「もちろんいいわよ。今日はビーフシチューだからたくさん食べてね♪」
「寧々さんのビーフシチュー凄いうまいんですよね」
「あらっ、嬉しいことを♪」
いつも思うけど、お母さんと洸って仲いいよな―
「洸君、ご両親に連絡しておいてね」
「あっ、はい」