激甘男子の愛し方



洸のご両親はとても優しい人たちで、あたしもすごく大好き。



ただ、2人とも忙しい人みたいでなかなか会うことはなくて寂しい……




あっ、そうえば……



「お母さん、ちょっとコンビニにまで出かけてくるよ」



「……は?」



カバンから携帯と財布を取り出す。



「あら?今から行くの?」



「うん。ちょっとノートが切れちゃって」



「……はっ?」



今日の数学で使い切ってしまったんだよね。



買って帰るの忘れてた。




「気をつけなさいよ~。もう遅いんだし」



「大丈夫だよ。そこのコンビニだし」



「は!?」



「……洸、さっきからうるさい」



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