天使なオレと悪魔なあいつ
「えー…、なんだよー。」
ぷくっと片方の頬を膨らまして、茶髪の男はせっせと目の前の焼きそばを自分の小皿に入れていた。
ふと、頭の中に疑問が浮かんだ。
「そういえば、君は何歳だ?」
「にふうひひ」
「え?にじゅういち?」
「…うん」
「ってことは、オレと4歳差かよ」
ぼそっと呟く。
相手には聞こえてないようだ。
25と、21の親子。
あり得ない。
そう思うと、ふっと乾いた笑みがもれた。