あの夏の季節が僕に未来をくれた
兄貴はあの動物園の発作の時から、高校受験の時までずっと俺を支え続けてくれていた。
きっとあの瞬間から、兄貴は親に甘えなくなったんだと思う。
兄貴が俺をいつも心配してくれる反面、秘かに羨んでいたのを知っている。
それは決して言葉には出さなかったけれど、たまに見せる寂しげな瞳がそれを物語っていた。
俺はそれを知りつつも、知らないふりをすることで兄貴のプライドを保ってやった。
俺に気づかれてるなんてきっと耐えられないだろうから。
同じ顔をして同じように生まれたのに、なぜ俺だけが病気なんだろうと思わなかったわけじゃない。
だけど兄貴から両親を奪った俺にそんなこと言う権利もないんだろう。
今思うと思春期だった中高生時代、母も父も俺のことで頭が一杯だったに違いない。
兄貴は弟を支える役目を担うことで、両親の信頼を勝ち取るしか術はなかったんだろう。
甘えることは許されない環境で、昔は俺とそう変わらなかった性格は、大人びた無口な青年に成長させてしまった。
それとは逆に俺は無邪気なくらい素直で明るい性格になっていった。
それは病気のせいで暗くなりがちな家族や友達に心配かけまいとする、俺なりの気遣いだったんだけど、それを知る者は一人もいなかったんじゃないだろうか?
だけどそのおかげで両親からは惜しみ無い愛情を受けたし、友人もたくさん出来た。
きっとあの瞬間から、兄貴は親に甘えなくなったんだと思う。
兄貴が俺をいつも心配してくれる反面、秘かに羨んでいたのを知っている。
それは決して言葉には出さなかったけれど、たまに見せる寂しげな瞳がそれを物語っていた。
俺はそれを知りつつも、知らないふりをすることで兄貴のプライドを保ってやった。
俺に気づかれてるなんてきっと耐えられないだろうから。
同じ顔をして同じように生まれたのに、なぜ俺だけが病気なんだろうと思わなかったわけじゃない。
だけど兄貴から両親を奪った俺にそんなこと言う権利もないんだろう。
今思うと思春期だった中高生時代、母も父も俺のことで頭が一杯だったに違いない。
兄貴は弟を支える役目を担うことで、両親の信頼を勝ち取るしか術はなかったんだろう。
甘えることは許されない環境で、昔は俺とそう変わらなかった性格は、大人びた無口な青年に成長させてしまった。
それとは逆に俺は無邪気なくらい素直で明るい性格になっていった。
それは病気のせいで暗くなりがちな家族や友達に心配かけまいとする、俺なりの気遣いだったんだけど、それを知る者は一人もいなかったんじゃないだろうか?
だけどそのおかげで両親からは惜しみ無い愛情を受けたし、友人もたくさん出来た。