あの夏の季節が僕に未来をくれた
「お母さんの言い分はわかりました

ここからは息子さんと二人でお話させてもらえますか?」


俺に話を中断させられて、若干機嫌を損ねた様子の母親は、真っ赤な顔で反論してきた。


「この子の事は、私が一番よくわかってます!

私がいなくちゃ、話もちゃんと出来ないと思いますけど」


「お母さんの意見は充分わかりましたので、ゆっくりでもいいから、お子さんの口から体調面なども聞きたいんです

ここではお母さんとお子さんの両方からお話を聞くようにしておりますのでご理解ください」


看護師に促されて渋々診察室を出る母親を見やりながら、ようやく少年の顔をしっかりと見つめた。





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