ヤンヤンデレデレ
「なら、誉の頑張りに水さすわけにも行かないか」
「クビになるまでやります」
バイト先はいい迷惑だろうが、頑張りやな突っ走り系統の誉には知ったことではない。
「じゃあ、ゆっくり寝て、明日も互いに頑張ろうか」
「はい!」
彼の腕が誉の頭下に潜り込もうとし――「あ」と誉が上体を起こす。
「忘れてますっ」
これを、とベッドの脚(柱)にかけていたものを誉は手に持つ。
「明日は別々に起きるんだから、それない方が……」
「瑞希さん起きるなら、私もなんですから」
言いながら、“かちゃ”と誉は自身の左手首に鉄をはめる。