ヤンヤンデレデレ
【夢の続きで会いましょう】
「怖い夢でも見た?」
子に聞くような言い方は、正に誉がそういった状態だったからだ。
いつものように手錠で繋がれていれば、片方起きれば片方起きるはごくごく自然。
今回もまたそれだが、体育座りで顔を布団に沈めている彼女からは、ぐすぐすと鼻をすする音。
無地の布団に汚れが広がる手前で、瑞希が顔を上げさせる。
涙の拭い方は指ではなく舌で。
「おいで」
彼女の体を引き寄せ、体温を共有する。
「よほど怖い夢だったんだね」
聞こえた彼女の心音が早い。この心臓も撫でられたらいいのに、とあやせないから胸元に手を置いた。
「わ、私の知らない、瑞希、さんが……」