ヤンヤンデレデレ


【夢の続きで会いましょう】



「怖い夢でも見た?」


子に聞くような言い方は、正に誉がそういった状態だったからだ。


いつものように手錠で繋がれていれば、片方起きれば片方起きるはごくごく自然。


今回もまたそれだが、体育座りで顔を布団に沈めている彼女からは、ぐすぐすと鼻をすする音。


無地の布団に汚れが広がる手前で、瑞希が顔を上げさせる。


涙の拭い方は指ではなく舌で。


「おいで」


彼女の体を引き寄せ、体温を共有する。


「よほど怖い夢だったんだね」


聞こえた彼女の心音が早い。この心臓も撫でられたらいいのに、とあやせないから胸元に手を置いた。


「わ、私の知らない、瑞希、さんが……」


< 28 / 307 >

この作品をシェア

pagetop