ヤンヤンデレデレ
やっと聞けた声は水分を多く含んでいた。
「俺の全部を知っているのは、誉だけだよ」
知っていいのは彼女だけ――
「それでも、知らないことがあるなら全部教えるよ。隠し事なんかしない」
「私が見ていない時の瑞希さんの夢を見ました……」
「なら、今日一日何をしていたか事細かに」
「いっぱいの女性に囲まれていました」
「……、ふっ」
「笑い事じゃないんですっ」
吹き出した瑞希の体をぎゅうっとする。
「瑞希さんは、すっごくかっこいいから。何でもできて、優しくて……眩しい人だから」
「見ていられない?」
「私には、もったいない人だから……」