ヤンヤンデレデレ


「……」


「私、取り柄ないし、どんくさくて何にも出来なくて」


言う途中、唇を塞がれた。


「俺の大好きな誉の悪口を言うのは、これか」


嫌な口だなぁとまた再度塞ぎ、今度は舌をねじ込んだ。


キスという愛情表現も息苦しければ拷問だった。


酸欠で目眩したところで唾液が糸を引く。


「は、ぁ……」


「誉は世界一可愛くて、綺麗だよ。俺にはもったいないぐらい」

柔和な笑みで、誉の目眩が霧散する。



「もっ、もったいなくなんか……!」


「その気持ち、俺も同じだから」


「う……」


「大好きな誉いるのに、他の女になびかないよ。誉が他の男に靡かないように」


< 30 / 307 >

この作品をシェア

pagetop