ヤンヤンデレデレ
「んまっ、先生に向かってなんて口の聞き方かしら。瑞希ちゃんを砲丸代わりに、また世界記録更新しちゃおうかしらぁ」
えーい、と“片手”でその真似事をする相手には「離してください、触れないでください、汚いですから」と強制敬語になる瑞希であった。
それに「あはは」と笑いながら、先生は瑞希を部屋のベッドに放り投げた。
「っ……、安物のベッドに」
固い着地点から降りようとすれば、先生が覆い被さってくる。
「実践よぅ」
そういう意味か、と一緒に寝ようとする先生を拒否するが。
「瑞希ちゃんも寝不足みたいだから、ねぇ」
その腕の力加減(優しさ)が――“俺には、できないことだった”。