ヤンヤンデレデレ
握りしめた拳。爪が表皮に食い込む。
『泣かないで泣かないで』、そんな強い思いが手の力に変換されてしまう、そんな――
「人との触れ合い方を拒絶した結果ねぇ」
初めて出来た、優しくしたいモノ。だからこそ、扱い方が分からない。
「『泣いている子には優しくする』とは、先生の言葉ですが……具体的にはどうするんですか」
「なら、実践といきましょうかね!」
「はい?」
疑問符を浮かべていれば、両脇に手を通された。
「たかい、たかーい」
「っっ……!」
小学五年というそれなりの体重を事も無げに、今にも天井まで投げ飛ばすような勢いある持ち上げをされた。
「な、離せっ、触るなっ、汚い!」