ヤンヤンデレデレ


――


「あはは。という“貸し”を返済出来るような働きぶりだったわねぇ」


あの時とまったく変わらない椅子に腰掛けながら笑う先生に対して、瑞希はやはり天敵前にした動物でいた。


「屋根より高い、巨大こいのぼりを五匹も上げさせやがって……」


「町の方が寄付されてねぇ。もう、観光名所になっちゃう!」


寄付(お金)取らなきゃと意気込む先生だった。


窓の外を見れば、すげーと上を見る子供がいた。


「昔と変わらない?」


「あなたが変わりませんからね」


「いくつになっても若々しくて困っちゃうわぁ」


そんな先生は、深くなったほうれい線のせいか、ますますもって“気にくわない笑い方”だと瑞希は思う。


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