ヤンヤンデレデレ
「では、借りも一つ返せたので」
「せめてお茶ぐらい飲んでいきなさいなぁ」
「子供が触れた誉を、早く洗ってあげたい。ここじゃなければ、触った奴らを殴り飛ばしているところだ」
「そんなこと言うあなたを殴り飛ばそうかしらぁ。100m先まで」
「腐っても鯛……」
「悪い子にはお仕置きよぅ!」
びゅんと飛んできた本を片手で受け止めるが、びりびりと頭蓋骨にまで響く痺れは、先の言葉が的確だと証明してくれた。
「誉ちゃん、もう泣かないかしら」
「過去のことでは泣きませんよ」
本をベッドに投げ捨てる。
――新しくしたのか。
あの時のベッドと違うと頭の片隅で思いつつ、先生から目を離す。