ヤンヤンデレデレ
落ち着いたと息を溢す瑞希に、誉はすがるように抱きついた。
そんな彼女の髪や耳を指先で触れながら。
「明日、そいつの家に行こうか」
「どうしてですか?」
「誉が『頑張った記念』として写真に収めておこう」
「そんなことしたら、周りから不審に思われませんか」
「いいんだよ。今の時代、事故に遭遇したら119よりも、ケータイでカメラが先だから」
人の不幸は蜜の味よりも酷い、ネタとして使えるからという面白半分。不快に思われようが、不審には思われない。野次馬としてまとめられるだろうと、瑞希は充電中のスマフォを見る。
「この前、カメラ機能教えたから実践と行こうか。きちんと撮れてるか、見てあげるよ」