ヤンヤンデレデレ
そんなハプニング大賞優秀賞取れるようなバイトなどクビにしてしまえばいいのに。
『いい子であるのは間違いないんです……多分』
と、人を見る目ないはもとより、肝っ玉持ち合わせていない店長が樽川に面と向かって『お前はクビだ!』と言えるわけもなかった。
よっての話、樽川は未だにこのファミレスにいるわけだが。
「いやぁ、やはり私の見る目は確かでしたねぇ」
バックヤード――机一つとパイプ椅子四つの従業員スペースで、店長はほやほやと笑う。
「三ヶ月もすりゃあ、慣れない方がおかし――いっでー、なに叩くんだよ、近藤!」
「一言多いのっ、立松!ごめんねー、樽川さん。聞かなかったことにして」