ヤンヤンデレデレ


自在菷を持つ店長は立ち、座るは近藤と立松。そうしてその真向かいに件の樽川はいるわけだが。


「みなさんが教えてくれたおかげです!」


ニコッと笑う樽川に、鼻血を吹き出す素振りをしたのは近藤であった。


「ぐふっ、売れる笑顔だ」


「いい笑顔ですねぇ、接客業に向いています」


「騙されちゃ駄目っすよ、店長。樽川の笑顔、ほら目が笑ってないから作り笑――だっから、叩くな!」


「笑わないよかいいでしょうがっ。樽川さーん、はいチーズ」


「写真は彼氏にしか撮らせたくないので、やめてください」


「やめてほしいにゃあって言うならやめる」


「やめてほしいにゃあ」


「ぶっふ」


「お前、女だろ……」


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