ヤンヤンデレデレ


「犬専用のバウリンガルを人間に使ってどうすんだよ」


「ふっふ、夜、ベッド上で鳴かせて、『餌がほしー』と出たら『これが欲しいの?』と極太超振動をちらつかせ。『遊んでー』と出たら、首輪繋いでお外でデートかーらのー、青か――」


「ヤバい犬になってんじゃねえかそれ……」


人として終わってんな、と立松が呆れていれば、「ワン」との声。


樽川が言ったわけだが。


「なっ、樽川さん、もっかい!録音してないから!」


「それが目的かよっ」


夫婦漫才もほどほどに、樽川がバウリンガルを机に置く。なんと表示されたか気になるわけで覗いて見れば。



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