ヤンヤンデレデレ
「自分のことなのに分からなくなるな」
「なら、私に聞いてくださいっ」
瑞希さんのことなら何でもござれな誉を見つつ。
「俺も誉のことは何でも知っているから――そうか、これが答えか」
彼女が言う矛盾の意味を知れば、一心同体たるこちらの気持ち(想い)も見えてくる。
「『死んでほしい』、だなんて愛する人には言いたくないからね」
「んー?」
「俺に死んでほしくないなら、誉はずっと生きなきゃいけないってことだよ」
「錬金術ですねっ」
「またバイト先で、変なこと覚えてきたか……」
愛らしいのには変わりないので、瑞希が握る手の握力は変わらなかった。