ヤンヤンデレデレ
「行って、やる……」
こいつと縁が切れないからと、唸るように言ってみせた瑞希に、先生は笑う。
『先生は、そんな口の聞き方を教えた覚えはありませんよぅ』
「行ってあげますから、首洗って待っててくださいね」
『はいはい、上出来。――じゃあ、日曜日の……そうね、五時ごろに来てちょうだい。プレゼントいっぱい持参でね』
聞き捨てならないことに、「は?」と口が開く。
『瑞希ちゃん、結構稼いでいるみたいじゃないー。“家族”におっきなケーキと絵本とかプレゼントしてくれると、先生助かっちゃう!』
「たかりか」
『お願いよ』
もうこれ以上、先生の声を聞きたくなかったか、瑞希が通話を終える。
八つ当たり気味にスマフォを放り投げた。壊すつもりはないスマフォはベッドに埋もれ、沈黙する。