ヤンヤンデレデレ
――
早いクリスマスも終わり、二人で帰路についた夜。
「帰ったら」
「お風呂に入ります!」
「一人」
「じゃなく、二人で入ります!」
などと合いの手遊びをしながら帰る二人であった。
他人に触られた分、上塗りするかのように密着した両者が歩く難いのは当たり前であり、家につくまで倍の時間はかかるであろう。
小腹が空いたか、誉は思い出したかのようにコートのポケットからチョコを取り出した。
「十円チョコー」
本日誉にとっての頑張ったご褒美である。
先生(敵)から貰った奴など生ゴミにでも出したいところだが、チョコ好き誉からそれを取り上げる真似など出来ない。
「んー?この十円チョコ大きいような」
「コンビニのチロルチョコは二十円だから、それじゃない」