【完】俺に溺れろ!~最強ヤンキー君からのアイラブユー~
最初からハードル高すぎだよ……。
「約束、だぞ。俺もタバコ吸わないって
、約束するから」
だけど、そんな風に言われて、諭すよう
に優しく微笑まれたら。
「……は、い…」
もう頷くしか、無かったんだ。
だけどあれから三週間、向坂くんは私に
いつも挨拶をさせるくせに、相変わらず
向坂くんからはタバコの匂いがするし。
どうせタバコ吸っちゃうんだったら、も
うあの約束、取り消して欲しい……。
「……お…澪!」
不意に名前を呼ばれてハッとすると、か
なえちゃんが唇を尖らせてこっちを見て
いた。
「もー、澪、ボーッとしすぎ!」
「ご、ごめんね……」