片思い
始業式
あたしは中学2年の春、恋をした。

その人は、他の男子と比べ物にならないほど優しくて、

頭が良くて、何より笑顔がすごく可愛かったんだ…

そんなあなたに、あたしは恋をしました。




~中学2年の春~

「え~っ!離れちゃったぁ…」

あたしは、1年生の時、仲の良かった子とクラス発表の紙を眺めていた。

残念ながらあたしは一人だけ離れてしまった。

「放課になったら会いにくるからっ!」

「クラス離れたって友達じゃん★」

特に仲の良かった真希と沙央が落ち込んだあたしを励ましてくれている。

「ありがとお…」

心配かけないように頑張らないと!

あたしはそう思いながら、指定されたクラスへ向かった。

「2-1…あった!」

1年生のころは2年生の校舎なんて入ったことがなかったから、

景色がすごく新鮮で仕方なかった。

「ガラガラ…」

クラスには、今まで話したことのない子や結構話したことのある子。

前クラスが同じだった子など、新しいメンバーもとても新鮮だった。

あたし、大丈夫かな…

少し不安に感じていたその時。

「莉奈ちゃんっ!」

後ろから、前に部活が同じだった菜名が話しかけてきた。

一気に不安が吹っ飛んだ。

菜名の他にも仲の良い子達が集まってきて、新学期初日でだいたい

仲良しグループが出来上がっていた。

あたし、このクラスで頑張っていけそうだよっ!








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