夢のまた夢

何を隠そうここは捕盗庁(ﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)。



一般民衆の罪等を裁く官庁で、都を管轄する場所によって右捕盗庁(ｳﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)と左捕盗庁(ﾁｬﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)に分かれている。



用が無い限り絶対にお近づきになりたくない場所の一つでもある。




ここに来るだけであの時の事を色々と思い出してしまうから……。



「いや～助かったよ。これにはチョ・チャンリョン様に見せる大事な…ウィミョン？」

『…あ、ごめん。ぼーっとしちゃった。』




チュソクは私より6つ年上の24歳で、いとこだ。



早くに科挙に合格し、今では捕盗庁の従事官(ﾁｮﾝｻｸﾞｧﾝ 隊長の事)を立派に務める自慢のいとこでもある。