俺のもんだろ Ⅱ


「めんどくせぇな、無駄だよ」




そう言いながら、あたしの



手首をあたしの頭の上で片手で




押さえ、もう片方の手で







あたしの顔の動きを阻止し




あたしは強制的に前を向かされる。







「やっ…」







どんどん近づいてくる、




チャラ男さんの顔。







もう少しで、唇が触れる。





ぎゅっと目を瞑り、心の中で叫ぶ。






『悠雅っ……!!』







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