俺のもんだろ Ⅱ


「ってぇ・・・、またお前かよ」


そう言いながら、美夜から離れた男。



美夜はその場に力が抜けたように


崩れた





・・・それはこっちの台詞だよ



「言ったよな、二度と俺らの前にあらわれんなって」




「どこにいても助けに来るんだ」


そう言った、コイツ。



「遊び気分なら、やめろよ・・・俺は、美夜を泣かした奴は、殺してもおかしくないから。」







そう言い放ち、美夜の手を引いて立たせた。


「ごめんっ、悠雅・・・」



あの男が見えない所まで来て、


美夜を抱きしめる。





「ゆぅ、が?」


「お前は悪くないから」





ちらっと、美夜の胸元から見えたモノ。



それは、俺があげたネックレスで・・・




心が、温かくなった気がする。








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