†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


昼休み、私は耐え切れず教室を出て

校舎の屋上へ来ていた。

何故だか、ココは人が少なく人の目を気にしなくて済むから。




「はぁ~~~~」

「お前、なんでここに居るんだ?」




建物の日陰にあるベンチに座り、空を仰いでいると

頭の上の方から声が掛けられた。




「っ、ヒロ?!そっちこそ、なんでココに居るの?」

「先に居たのは、俺。お前が後から来ただけ。」




屋上の扉がある建物の上からヒョイと顔だけを覗かせ

私を見下ろしていた。

どうやら、そこで寝ていたみたい。


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