本物の愛をちょうだい。
「ね、ねえ…大丈夫かな。」


「何が?」


「鞄とか置きっぱなしだし…
学校、勝手に帰っちゃった…」


俺は、のぞみを連れ出した。


「荷物なら安心しろって!晴樹が持ってくるから。」


「でも…」


「たまには楽しいぜ?
こーゆうことも…」


「………うん!そうだね♪」


のぞみとふたりで
ゲーセンに来た。


「富澤くん!これ取って!」


「おう!いいぜ♪」


のぞみ、ゲーセンくんの
初めてなんかな。


すっごい楽しそう。



「ほい、ゲットン~」


「わああッッ!
ありがとう!!」


のぞみは、犬のぬいぐるみを手にして満面の笑みを浮かべた。



うわ…
ヤベエ…


またズキュンって来た。


胸がドキドキした。


のぞみの笑顔を見るたび
俺は胸がドキドキする。


「次は…ってのぞみ!?」


「富澤くーん!
これおもしろいよ~」

シューティングゲームを
いつの間にかやっていた。


「ふッッ…子供みたいだな」



可愛い…

素直にそう思った。




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