本物の愛をちょうだい。
事が終わると、
だいたいヒカルはタバコを吸う。



「なあ美亜~バイトどうだ?」


「まあまあ。
楽しいんじゃない!?」


「ふっっ…
美亜から楽しいって言葉はじめて聞いた。
絶対、疲れるから辞めるとか言うと思ったけど。」


「そりゃさ、初日からオーナーがヤッテるとこ見るし、ゲイにくどかれるし、
チャラ男はウザいし…
元ヤンの清はまあいいやつで、キャラ濃すぎとか思ったけど…」



「まあ、あの人たちのキャラは最強だからな。
けど、悪くねえだろ?」


「まあね~。
てゅかさ、オーナーとヒカルってどういう関係?
高校の先輩後輩とか?」


「あ~、ヤンチャしてた頃よく雪夜さんにパシリに使われてた的な~」


「オーナーも悪かったの?」


「そりゃもう!!
晴樹さんもヤバかったけど、雪夜さんはマジでヤバかったから。
影のドンだったんだ。
晴樹さんのが、まだ優しかったくらい。」



へえ~
ただのチャラ男じゃないんだね~。



「美亜初めて、人に興味しめしたな。」


「別に。
ただ、オーナーがグイグイ人の心に入ってくんの。」


オーナーの顔が強烈なのかも。



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