好きだって言ってんだろっ。
すれ違う想い
真由の確信から一週間がたった。

やっぱり樹里は仁を廊下で見つけると怯えた顔をして彼から逃げる日々を送っていた。

でも、樹里はきっと何か引っかかってる。

ずっと一緒だったからなんかわかるんだ。

私がしてあげれることはなんだろう。

今まで樹里にはいっぱい助けてもらったから私も樹里のために・・・。

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それから数日後。

「おはよー!真由ちゃん(^-^)」

「おはよう、樹里!!」

彼、高梨仁君がくる前より確実に学校に着く時間が遅くなった樹里。

さすがにこれは、友達としてほっとけないな!

「真由ちゃんどうしたの?考え事?」

「・・・。・・・勝負は放課後ね・・・。」

「え?何か言った?」

「別に何も言ってないよ。」

「そう?ならいいけどね。」

*********************

“キーンコーンカーンコーン×2”

そして、長い授業が終わった。

「じゅーり♪」

「なに?真由ちゃん?」

「今日一緒にトークしてから帰らない?」

「うん!いいよー。やったー!!」

「よかった♪」じゃあ掃除終わったら中庭に集合ね♡」

「わかったー!!」

とても嬉しそうに掃除に向かう樹里。

久しぶりに真由ちゃんといっぱいお話できる!嬉しいなー!!

こんなに喜ぶ樹里の背後で真由が意味深な表情で、こちらを見ていたとも知らずに・・・。

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