雪解けの水に潜む、紅
もう、遅い



思った以上に体には負担がかかっているようだ。
体もだるく、思うように動かない。
ディモンドに会いに行こうか。



地下へと向かう途中、二千年以上も自らの意思でこの世に留まる四代目王妃のゴーストに会った。


人懐こく、面白い性格の彼女は私に大きな意味のある話をしてくれた。

ここから峡谷を挟んだところにあるティターナ国にティアラがあるというのだ。
私はそれを即刻王さまに伝えた。

信憑性はわからないが調べてみる価値はあると思う、という私の言葉に従い王さまは何
故かミルバ部隊を出動させた。

調べるなら魔法部隊が好ましいはずなのに、どうして?
その私の疑問はものの数日で結論を出された。

私の机に置かれた大量の書類。
今までの比ではないくらいの、悪行か。


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