また明日…また明日…


家に帰れば誰も居ない。




そんな事は分かっている。






シングルマザーを持つ私にとって、



毎日1人が当たり前になっている。



「 ただいま 」何て言う機会はほとんどない。



敬介さんに言ってみようかな


なんて事を思いながら私は指を動かす。




( 今着いたよ♪ただいま^^ )


少し照れくさかった。


( おかえり )



たった4文字でこんなに温もりを感じれるんだ


きっと、敬介さんが言うからそう感じるんだね。





寝る前の「 おやすみ 」も


朝起きてからの「 おはよう 」も

毎日するようになっていた。



今までの私なら考えられない事だった。



敬介さんと付き合ってから私の初めては増えていっている。



日が経つ毎に好きになっていく


なんて言う言葉は恋愛小説で何度も


読んだ事はあった。




でも、いつもいつも「 そんな事ある訳ないじゃん。」


って思ってた。




しかし、私は今そんな状態になっていた。






敬介さんとのメール一件一件が大切で、



1日数分の電話も短く感じた。


そんな中で、当たり前のように湧き出てくる、




「 会いたい 」



と言う感情。


でも、言えない。



「 会いたい 」時に「 会えない 」


のを覚悟して付き合ったから。



「 会いたい 」は私の心の中で言わないようにしていた。
< 4 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop