あなたのキスで世界は変わる
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すべてを聞いた今。
私はどうすればいいのかわからなくなった。
先生に私の想いを聞いて欲しかっただけなのに、どこでこんな風になったの?
でも分かってることは一つ。
「私がいるから迷うんだよね…」
「え?」
「大丈夫だよ、先生。私は大丈夫」
先生がいたから今まで生きてこられた。
先生に守られてきた命。
私はもう……大丈夫。生きて行ける。
「答え決まってるんでしょ、先生…」
「お…がわ…?」
「だからあんな今にも死にそうな声で電話して来たんでしょう?」
迷う理由は…
邪魔な選択肢があるからだ。