あなたのキスで世界は変わる


教室に戻って授業を最後まで受けた。

隣の佑夜が心なしか元気がないような気がして、気になって見てたけど


彼は全然こっちを見なかった。


「気をつけて帰ってください」


そして放課後。
先生が気持ち悪い笑顔でみんなに挨拶をしている。


どうにかならんもんかね…。


でも先生の本当は私だけが知っていればいいの。


「あっ、佑夜!」


しれっと帰ろうとした彼を引き止める。


「荷物取りに行ってもいい?」

「ああ、うん…」


気の抜けた返事。

一体なんなのさ…

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