お前が私に惚れないのが不快すぎる
しばらく時が経ち芹香の番がきた


「えー次は…美持!」

「はい」
おしとやかで透き通った声が教室中に響いた。



「美持芹香です。趣味は…いっぱいあるんですけどっ、最近はテニスにハマってます。こんなんですが一年間よろしくお願いします!」

最後に満面の笑みをしてみせた。




芹香は座ると小さくガッツポーズをした。



「えーじゃあ次は伏田!」


「…はい」



芹香の後ろで小さく図太い男の声が聞こえた。


「えっと…伏田亮平です…趣味とかは特にありません、終わりです。」

それだけを言って伏田は席に座った。



こいつは簡単に落とせそう
芹香はそう思った。なぜなら、こういう暗いタイプは女性と話慣れておらず、積極的に話しかけるだけで惚れてしまうからだ。



ということで伏田亮平は最初のターゲットになってしまったのだ。


明日から本格的に攻略開始!!
芹香はそう決めるとさらに心が躍動した。

< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop