お前が私に惚れないのが不快すぎる
ふふふ、見てる見てる…
芹香は少し微笑みながらそう思っていた。

今年は何人の男と交際ができるか、もしかしてら中学生ではできなかったあんなことやこんなこともできてしまうかもしれない。


色々と考えていると始まりのチャイムが鳴った。

芹香は静寂としていた空間がさらに静かになったことを感じた。

すると、ドアを開ける音が聞こえた。



ガラッ



「おはよう、諸君！」



そう言って笑顔で教室に入ってきたのは、少し大柄の男だった。年齢は３０歳前後に見える。


「あ～突然だが、後１０分くらいしたら入学式やるから体育館に移動するぞ、身だしなみチェックをしておけよ」

少し間を空けたこの男は苦笑いをして言った


「ん～この１０分間実はやることがないんだよな…」



「だから、諸君らに自己紹介をしてもらう！異論はないな？」

しーん。という擬音が頭をよぎるほど静まり返っている教室。


「そんなにかたくなるなよ…じゃあ、まず俺からいくぞ」


「俺の名前は等々力 寛だ！今日から君たちの担任をやらせてもらう！」


「まぁ、他に言うこともないから、出席番号順に青木から…そうだな…名前と…それから趣味でも言ってもらおうか」

芹香は少しにやついた

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