弱小バスケ部の奇跡





「棗、喉乾かない?」


「っ! か、母さん」



いきなり声をかけられたから、若干ビビった。



未希といい母さんといい、背後からの攻撃はやめてほしい。




「スポーツドリンク持ってきたんだけど、飲む?」



あ、ちょっと喉乾いてきたかも。


「ありがと」



あたしは母さんの手からペットボトルのスポーツドリンクを受け取り、一気に半分近くまで飲んだ。



「うーわすごい一気に飲んだね。そんなに喉乾いてたなら自販で買えばよかったのに」


「練習で、喉乾いてることなんかわかんなかったんだよ」



そう言ってまた一口。





< 248 / 332 >

この作品をシェア

pagetop