謎と推理と結末と
プロローグ-脳力者-
この世界には、脳力者という特殊な力を持って生まれてくる人間が存在する。
未来が見えるだとか、時間を一時的に止められるだとか、生まれ持つ脳力は人それぞれで、勿論何の脳力も持たない至って普通な人間も存在する。


とある名の知れた学園。
この学園には、奇妙な噂があった。
次々と事件を解決する、まるで世界の全てを見透かしているかのような不気味な高校生がいると───────。

彼の名は、矢吹 破哉斗(やぶき はやと)。
この憂欗(ゆうらん)学園、探偵部の部長であり、1年にして学園一の秀才だ。
IQは世界の技術を持ってしても計り知れず、中学の時は海外へ留学していたらしい。
母国語である日本語を含め42カ国語を話すことが出来るという。
そして、副部長の榊 秋那(さかき あきな)。
彼女は物静かで、いつも英語やドイツ語などの外国語で書かれた分厚い書物を読んでいる。
学園の成績では破哉斗に次いで二位の成績。
そんな天才二人の推理で解けない謎はないという程だ。

今日も一人の依頼者が来ている。
一体どんなトラブルだろうか?
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